船橋市法典公民館:新築工事
人々が集い、つながるのが公民館の原点、「集いとなる建物」を基本テーマとしました。
建物はRC造2階建て延べ1495.16㎡、緑豊かな環境に映え、来館者が親しみを持てるよう外壁はレンガ色、屋根は深緑色とし前面道路よりセットバックし威圧感を少なくしました。
現在、サークル数56による、コミュニティ活動は極めて活発で、年間を通して多種多様な行事が行われております。
配置計画は敷地の1/3に相当する面積を正面入口前に広場・駐輪場と北側に17台の駐車場(1台身障者対応)を配し、毎年行なわれる屋外のイベントに時に会場として使用出来るようにしました。和室濡れ縁前の芝生の庭は道路から見える場所に設け親近感を持てるよう、そして前面道路境界にフェンスの代わりに低木を植栽し、開放感を持てるようにしました。
各階の構成は、1階に連絡所(休憩室)、事務室(ロッカー室)、図書室(市図書サービスオンライン対応・蔵書数8000冊)、2間続きの和室(水屋及びお茶用炉)、集会室(パソコン教室対応)の他、印刷室、清掃員室の構成です。
2階は小会議室、4.4mの天井高さを有する250名収容の講堂、(舞台・バックヤードへは、スロープを設置)、集会室(間仕切り可)、音楽室の他小会議室の構成です。
各階共、広めのホール、多目的便所、湯沸し室そして実習室を除いた全室に倉庫を併設し、出入り口は、可能な限り自動閉鎖式引き戸とし、バリアフリー化を図りました。
防災面では災害時を考慮し非常用自家発電と防災行政無線を設置、治水面では地下に雨水貯留槽(163㎥)、そして省エネルギー面では太陽光発電パネル(48枚)を設置、外部窓は全て複層ガラスとし、外周部は断熱性能を高め、環境配慮型建築としております。
設計者として当公民館が、人々が集い、そしてつながり地域活動の拠点として多くの方々に末長く愛され活用されることを、切に願っております。
建築主 | 船橋市 |
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所在地 | 船橋市藤原7丁目 |
竣工日 | 2014年3月 |
構造規模 | 鉄筋コンクリート造2階 |
建築面積 | 776.40㎡ |
延床面積 | 1495.16㎡ |
webサイト | 船橋市法典公民館 |